70年代-洋画
「羊たちの沈黙」(1991)のレクター博士で世界的な俳優となったアンソニー・ホプキンス。 でも彼は若い頃から、映画ファンの間ではそこそこ名が知れた、地味目の俳優でした。 そんな若かりし頃の彼が主演したのが今回レビューする「マジック」(1979)。 当…
70年代ってディストピア映画が流行ってた気がします。 当時は公害問題や東西冷戦、フラワームーブメントの終焉などがあって、みんなが未来に不安を持ってたからでしょう。 (その頃、日本でも「ノストラダムスの大予言」が流行りましたねー) そんなディスト…
一応、未来世界を描いているのでSF映画ですが、映画マニアの分類は「カルト映画」。 それが「未来惑星ザルドス」(1974)。 SF映画・カルト映画マニアの間では超有名作ですが、僕がこの映画を初めて見たのは、実は一年前でした。 SF映画ファンを自認してるく…
多分、今はこんなコメディ映画って作られないんじゃないだろうか、って思われる一本が「弾丸特急ジェット・バス」(1976)。 子供の時に映画雑誌「スクリーン」で載った楽しそうなイラストのポスターを見て、「見てみたい!」と思ってた映画です。 今では誰…
「悪魔のいけにえ」(1974)で、従来にないソリッド且つ直線的な残酷描写で、一躍有名になったトビー・フーバー監督。 彼が「悪魔のいけにえ」の次に撮ったのが、今回レビューする「悪魔の沼」(1977)。 ま、タイトルから分かる通り、これもホラー系映画で…
「ガントレット」(1977)はクリントン・イーストウッド主演・監督の刑事ドラマ。 「ダーティー・ハリー3」(1976)の翌年で、ダーティー・ハリー人気も一段落した頃です。 当時はやたら派手な銃撃戦が全面に押し出されてました。 初公開時に劇場で見たんで…
「ハロウィン」(1978製作/1979日本公開) ジョン・カーペンター監督の出世作。 ジョン・カーペンター好きを自認してるのに、実はこの映画もキチンと正座して最初から最後まで全編通して見たことがありませんでした。 エセファンですね。 ごめんなさい。 今…
昭和の時代の僕らにとってパニック映画大作の代名詞と言えば「ポセンドン・アドベンチャー」(1972)と、この「タワーリング・インフェルノ」(1974製作/1975日本公開)。 ちなみにどっちのプロデューサーは、災害ドラマの帝王と言われたアーウィン・アレン…
「オデッサファイル」(1974製作/1975日本公開)は、当時のベストセラー作品の映画化。 原作者は僕が学生時代ハマっていたフレデリック・フォーサイスです。 先に原作を読んでた僕は、「映画は、原作をシンプルにして、ちっちゃい話にしたダイジェスト版みたい…
今やアクションスターの大御所として語られるシルベスター・スタローン。 彼はチョイ役・脇役の長い下積時代を経て、「ロッキー」(1976)で一躍注目されました。 そんな彼の人情ドラマ「パラダイス・アレイ」(1978)をご存じでしょうか。 彼の半自伝とも言…
ロジャー・ムーアって007以外の印象って薄いんですが、結構いろんな映画に出てます。 そんな一本が「ゴールド」(1974製作/1975日本公開) 「007/死ぬのは奴らだ」(1973)の翌年に出演した映画です。 日本では「パニック映画」っていうカテゴリーで宣伝され…
「ゾンビ」(1979)の世界的ヒットで、ゾンビブームが起こりました。 当然、柳の下の二匹目のドジョウを狙った作品も多かったわけで、その中の一本が「サンゲリア」(1979製作/1980日本公開)。 製作はイタリア。 監督はホラーマニアの支持が熱いB級の巨匠…
「アニマル・ハウス」(1978製作/1979日本公開)。 「ブルース・ブラザース」(1980)「狼男アメリカン」(1981)のジョン・ランディス監督の名を一躍有名にしたコメディ。 当時、大爆笑喜劇という触れ込みだったので、劇場まで行ったんですよ。 でも、残念…
横浜にある名画座シネマジャック&ベティのサイトを見たら、テリー・ギリアム監督の幻の単独監督デビュー作「ジャバーウォッキー」(1977製作/1980日本公開)が上映スケジュールにあるじゃないですか。 今回公開されたのは、4Kレストア版が出来たからです。 …
いつの間にか世の中から消えてましたね。 家族映画っていうジャンル。 親も子も楽しめる映画。 その代表作が「がんばれ!ベアーズ」(1976)。 僕らの世代はみんなが知ってる映画でした。 数十年ぶりに楽しみたいと思います! (あらすじ) 問題児ばかり集め…
SF映画ブームの中、公開されたトラック映画「コンボイ」(1978)。 監督はバイオレンスの美学で有名なサム・ペキンパー。 主演は当時、俳優として大人気だったクリス・クリストファーソン(本職は歌手)。 宣伝にも力が入っていて、TVでCMが頻繁に流れてまし…
超能力ものって好きなんですよね。 だって超能力って中二病の夢じゃないですか。 超能力映画って結構ありますよね。 「キャリー」「炎の少女チャーリー」「AKIRA」「エスパイ」・・・ そんな中で、密かに推しの映画があります。 それが今回調査をした「フュ…
80年代からカルト映画好きのマストアイテムと呼ばれている奇作。 変態家族が変態ぶりを競うという、おかしな内容。 そして絶対的な存在感を放つ主演女優(?) その映画こそカルトの金字塔「ピンク・フラミンゴ」(1972製作/1986日本公開)。 遂にその映画に…
キングコングって何度も映画に登場してますよね。 最初にキングコングが映画に登場したのは「キングコング」(1933)。 その後、続編、リメイク、リブート、ゴジラとのバトル、メカコングとの戦いといろいろと登場。オリジナル版だけでも1976年と2005年に2回…
「ジョーズ」(1975)の大ヒットにより、70年代後半から「動物パニック映画」が流行りました。 襲ってくるのが熊だったり、シャチだったり、タコだったり、無人の車だったり、と色々登場。 その中で本家「ジョーズ」のスピルバーグ監督も認めたと言われてる…
小学校の時に「スーパーカーブーム」がやってきました。 70年代後半のことです。 本当に鮮烈な体験でした。 勿論「サーキットの狼」は読んでましたし、スーパーカー消しゴムも集めてました。 その頃、定期的にTVで放送されていた映画が「バニシング in 60」…
「ローラーボール」(1975)。 近未来、管理社会となった世界では、合法的に殺人ゲームが行われていた・・・ もうこれだけで中二病を熱くさせるものがありますよね。 僕もそんな設定に熱くなった一人です。(当時は小学生でしたが) 劇場では見れなかったの…
ちょっと前から吹替版ブームっていうのがありますよね。 映画のDVDにTV放映時の吹替音声を特典としてつけたり、有料放送で「懐かしの吹替版」を放送したり。 特に昭和の吹替は人気があるみたいです。 僕みたいに「映画はTVで見て育った」世代狙いですよね? …
中学生ぐらいまで一人で映画館には行けませんでした。 また当時は家庭にビデオなんてなく、当然レンタルビデオもサブスクもありません。 だからその頃の映画の主戦場は「日曜洋画劇場」や「水曜ロードショー」といったTVでした。 話題の映画が放送された翌日…
今回取り上げるのは「フレッシュゴードン」(1974製作/1978日本公開)。 <レ>の方です。 1980年制作の<ラ>の方もカルトですが、今回はよりカルトな<レ>。 いずれ<ラ>の方も取り上げますので、そちらのファンはしばしお待ちを。 (あらすじ) 惑星ポ…
今回レビューするのは渋い刑事ドラマ「マシンガンパニック/笑う警官」(1973製作/1976日本公開) 主演は日本でも名が通っていたウォルター・マッソーだったんですが、やはり渋過ぎたんでしょうかねぇ。 (あらすじ) サンフランシスコで、真夜中に路線バスで…
今回は超カルト映画「ホーリーマウンテン」(1973製作/日本未公開) この映画を知ったのは、昭和も終わりでした。 キッカケは中学生の頃に、映画マニア雑誌で「日本未公開のエル・トポ(71年)っていうトンデモない映画があるらしい」というのを知ったことで…
「刑事マルティン・ベック」(1976製作/1978日本公開) 渋い刑事ドラマです。 原作は有名な「刑事マルティン・ベック」シリーズの「唾棄すべき男」だそうです。 すみません、僕は読んでいません。 (あらすじ) 病院に入院中の警部が何者かに惨殺された。刑…
今回取り上げるのは「テンタクルズ」(1977)。 ひなびたリゾート地に巨大なタコが襲ってくるっていう1977年の映画です。 (あらすじ) ひなびたリゾート地で人が次々と惨たらしい死体となって海で発見される謎の事件が発生。老新聞記者がその謎を追うと、地…
前回は学生映画みたいな「アタック・オブ・ザ・キラートマト」のことを書きましたが、今回は本当の学生映画「ダークスター」(1974製作/1981日本公開?)です。 (あらすじ) 宇宙の彼方で、人類進出の邪魔となる惑星を破壊する任務を負って航行する宇宙船ダ…