70年代-洋画
世の中には言われないと思い出せないってものがあります。 映画もしかり。 見た映画を全部覚えてて、そらで言えるはずもなく、言われて記憶の奥底からゴソゴソ出してくるような映画はたくさんあります。 そんな映画は、暇な時にサブスクの映画リストをくまな…
アラン・ドロンが亡くなりましたね(8月18日)。 昭和の時代では他のスターと一線を画してました。 特に僕の親の世代には、世紀の二枚目として絶大な人気を博してました。 そんな大スター、アラン・ドロンですが、僕が劇場に通い始めた頃には、人気もピークを…
何度も同じことを書いてますが、僕が子供の頃の岐阜は二本立てが当たり前。映画館の数は少なくなかったと思いますが(1980年代は岐阜市の中心地に10館ぐらいありました)、それでも地方ってことで二本立てで、かなりの数の映画を公開してました。 ただ二本立…
「未来世界」(1976制作/1977公開)は、SF映画の佳作「ウエストワールド」(1973)の続編。 小学校の時に、雑誌<スクリーン>でこの映画の記事を読んで、とっても見たくなりました。でも、当時は一人で勝手に映画に行くことが出来ないし、親はこの映画に全…
子供の頃(昭和50年代)にTVの洋画劇場でよく見ていた作品「ウエストワールド」(1973)。 「西部」「中世ヨーロッパ」「古代ローマ」のぞれぞれの世界で、人間そっくりのロボットがお客さんの相手をしてくれます。 お客さんは、その世界でロボット相手に決…
公開当時、新感覚のホラー映画として宣伝された「ファンタズム」(1979) SF/ホラー映画にどっぷりつかっていた当時の僕は、当然劇場に足を運びました。 場所は今も昭和の繁華街・柳ヶ瀬で唯一、昭和の時代から生き残っているロイヤル劇場。(今は名画座) …
子供の頃からケネディ大統領の暗殺は、オズワルドの単独犯ではなく、巨大な反ケネディ派による組織暗殺だった、っていう話はありました。 今でもいろんな人がオズワルド単独犯説には懐疑的で、オリバー・ストーン監督も「JFK」(1991)という映画で単独犯説…
すごくいい映画だっていうのは、ずっと前なら知ってたけど、なんとなく避けてた、そんな映画の一本が「天国の日々」(1978製作/1983日本公開)。 寡作の名監督テレンス・マリックのデビュー作です。 特に彼の「シン・レッド・ライン」(1998)を見てから、こ…
70年代って、やたらSFやホラー映画が公開されてた印象があります。 (90%がB級かC級でしたけど) 僕の通っていた小学校の掲示板に、何故か時々映画のチラシが貼ってあったんです。 それも意外に教育的な映画じゃなく、娯楽作品が多かったんですよ。その上、た…
70年代のB級SFで、何故か記憶に残ってるのが「ドクター・モローの島」(1977製作/1978日本公開) 原作はH.G.ウェルズの古典SF「モロー博士の島」(1896)。 今までに3回映画化されてます。最初が「獣人島」(1933)、二回目がこの映画で、三回目は「D.N.A./…
「昭和の妖しい映画」という看板を掲げいて、この映画を素通りすることは出来ません。 中二病の心を熱く燃やした映画。 それが「デスレース2000年」(1975製作/1977日本公開)。 70年代B級娯楽作の金字塔(?) 勿論、カルト映画です。 しかし同じカルト映画…
最近続いてる70年代サスペンス佳作シリーズ。 僕の世代の映画好きには幻の一本として記憶されてるのが「ブラック・サンデー」(1977製作/日本未公開)。 テロを扱った映画だったからか、謎の過激派組織からの上映中止の脅迫状が原因で、公開が取り止めになっ…
男の子にとって、SFってメカですよね? かっこいい乗り物は無条件で憧れます。 だから昔のSF映画って、宣伝でそういうメカを全面に押し出してくるわけですよ。 日本独自のカッコいいイラストや、やっぱり日本オリジナルの内部構造解説とか出したり、カッコよ…
ちょっと前にレビューした「ジェット・ローラー・コースター」(1977)と同じく、70年代によくあった渋いサスペンス娯楽作「原子力潜水艦浮上せず」(1978)。 とっても直球なタイトルです。 初公開時に岐阜のピカデリーという劇場で見たんですが、とっても…
70年代って小作品だけど、良質なサスペンス作品が多かった気がします。 大スターを使うわけではなく、内容で勝負するような作品ですね。 そんな一本が今回レビューする「ジェット・ローラー・コースター」(1977)。 劇場では見ていませんが、中学生か高校生…
「サスペリア」(1977)のダリオ・アルジェント監督のサスペンス映画「サスペリアPART2」(1975) 「ダリオ・アルジェント監督の最高傑作」と評する人もいるほどの作品です。 初公開時に劇場で見た時は、残酷シーンばっかり記憶に残って肝心な話がさっぱり残…
子供の頃にテレビで見て、かっこいい!と思った映画の一本が「風とライオン」(1975製作/1976日本公開)。 ショーン・コネリーがアラブの族長を演じてます。 これがとっても似合ってるんですよ。 コスプレに見えない。 かなり男臭いドラマだった記憶のある、こ…
「コーマ」(1978) これも子供の頃に雑誌スクリーンでポスターを見て以来、気になってた作品。 だって天井から吊るされた人たちが並ぶ薄暗い部屋なんですよ。 (下に貼ったポスター参照) ワクワクするじゃないですか。 きっとかっこいい近未来SFだって思うじ…
70年代の大スター、アル・パチーノ。 80年代以降も定期的に出演して、比較的質の高い映画に出続けてます。 そんな彼の人気絶頂期の一本が、この「狼たちの午後」(1975製作/1976日本公開) 原題は「犬の日の午後」。これは猛夏の昼下がりってことです。 犬が…
70年代って、B級ホラーの邦題によく「悪魔」っていう冠詞をつけていた気がします。 「悪魔のシスター」(1973)、「悪魔の赤ちゃん」(1974)、「悪魔のいけにえ」(1974)「悪魔の沼」(1977)「悪魔の棲む家」(1979)などなど。どれも原題に「悪魔」なん…
男の美学とバイオレンス。 中二病ってそういうの好きですよね。 当然、僕も憧れました。 男の美学とバイオレンスにまみれた映画と言えば、サム・ペキンパー。 だから僕の世代の男の子の映画ファンって、一度はサム・ペキンパーに憧れるんじゃないんでしょう…
「決して一人では見ないで下さい」 公開当時、このキャッチコビーがめちゃめちゃ流行りました。 当時の怪物番組「8時だよ、全員集合!」でもパロディにされてたぐらいです。 (確か、志村さんか加藤さんがいかりや長介さんの顔を指差して、「決して一人では見…
「スターウォーズ」(1977)に始まったSFブーム。そのブームの中で有象無象のSF映画が作られました。その中で作られたSF映画が「タイム・アフター・タイム」(1979製作/1981日本公開)。 タイムトラベル物で、19世紀のロンドンと現代(20世紀)のサンフラン…
戦争映画って大体、第二次世界大戦とかベトナム戦争とか、実際にあった戦争を舞台にしたものが多いと思うんですが、たまに傭兵が描かれる映画が作られます。 中学生~高校生ぐらいって、そういう傭兵がカッコいいっていう中二病的な発想になる年頃。 そんな…
中年男の迷いを描いたコメディ。 監督は「ティファニーで朝食を」(1961)や「ピンク・パンサー」シリーズのブレイク・エドワース。コメディの名匠と言われてる方です。 そんな彼が作ったの大人のコメディが「テン(10)」(1979製作/1980日本公開)。 僕の…
「羊たちの沈黙」(1991)のレクター博士で世界的な俳優となったアンソニー・ホプキンス。 でも彼は若い頃から、映画ファンの間ではそこそこ名が知れた、地味目の俳優でした。 そんな若かりし頃の彼が主演したのが今回レビューする「マジック」(1979)。 当…
70年代ってディストピア映画が流行ってた気がします。 当時は公害問題や東西冷戦、フラワームーブメントの終焉などがあって、みんなが未来に不安を持ってたからでしょう。 (その頃、日本でも「ノストラダムスの大予言」が流行りましたねー) そんなディスト…
一応、未来世界を描いているのでSF映画ですが、映画マニアの分類は「カルト映画」。 それが「未来惑星ザルドス」(1974)。 SF映画・カルト映画マニアの間では超有名作ですが、僕がこの映画を初めて見たのは、実は一年前でした。 SF映画ファンを自認してるく…
多分、今はこんなコメディ映画って作られないんじゃないだろうか、って思われる一本が「弾丸特急ジェット・バス」(1976)。 子供の時に映画雑誌「スクリーン」で載った楽しそうなイラストのポスターを見て、「見てみたい!」と思ってた映画です。 今では誰…
「悪魔のいけにえ」(1974)で、従来にないソリッド且つ直線的な残酷描写で、一躍有名になったトビー・フーバー監督。 彼が「悪魔のいけにえ」の次に撮ったのが、今回レビューする「悪魔の沼」(1977)。 ま、タイトルから分かる通り、これもホラー系映画で…