パグ太郎の<昭和の妖しい映画目撃者>

昭和の映画目撃談&時々その他いろいろ

2022-01-01から1年間の記事一覧

【エルム街の悪夢(1984)】中身はないってことでいいんですよね?

ネタとして有名な80年代のホラー映画って、何度もテレビで片手間に見てたりするんで、なんとなく見た気になってるものも多いんです。 よく考えたら、最初から最後までちゃんと通して見たことがなかったりします。 かの有名な「エルム街の悪夢」(1984製作/198…

【フェノミナ】生ゴブリンと若きジェニファー・コネリー

今回の映画は「フェノミナ」(1985)。 監督はイタリアン・ホラーの芸術家、ダリオ・アルジェント。 70年代に映画を見始めた人にとって忘れられない「サスペリア」(1977)の監督で、日本でも彼のマニアは多いです。 ダリオ・アルジェントと言えば、ゴブリン…

【ソルジャー・ストーリー】渋い人種格差サスペンス。

PRIME VIDEOで100円レンタルで見つけた「ソルジャー・ストーリー」(1984製作/1985日本公開)。 記憶の片隅にあった映画。 当時珍しい小型版のパンフレットが、我が家の本棚に眠ってました。 確か中野か吉祥寺の映画館で見た記憶があります。 でも残念ながら…

【2001年宇宙の旅】世紀の名作SFを劇場で!

「2001年宇宙の旅」(1969製作) 説明不要の名作ですね。 この映画をこのコラムで取り上げるのも、どうかと思います。 名作だけでなく、「オネアミスの翼」(1987)同様にレーザーディスクもブルーレイも持ってるし、何年に一度は見ている映画。 そんな映画を何…

【オネアミスの翼】個人的アニメベスト1はこれだ!

「エヴァンゲリオン」のガイナックスの第一回長編アニメ、「オネアミスの翼」(1987製作)。 正直、このブログの趣旨である「僕的に怪しい映画を見てみた!」から外れています。 普通に良いアニメだし、レーザーディスクもDVDも持っていて、何年に一度は定期的…

【クロスロード】今だから分かるブルースの面白さ

「クロスロード」(1986製作/1987日本公開)ってタイトルは、エリック・クラプトンもカバーしたロバート・ジョンソンの名曲「クロスロード」からの引用。 古いロックが好きな人には堪りませんね。 この映画は、まさにその「クロスロード」がネタの話。 製作…

【ボディダブル】全く同情出来ない男のサスペンス

9月の終わりから仕事を始めたため、ブログのアップが疎かになっていました。 激反省です。 さて、今回もブライアン・デ・パルマ監督作品の「ボディ・ダブル」(1984製作/日本公開1985)。 このブログでデ・パルマ監督作品を取り上げるのは4回目かな? どん…

【大魔神】昭和の日本映画の底力が見れる傑作特撮

子供の頃の特撮っていったらゴジラやウルトラマン、ガメラと並ぶヒーロー(?)が「大魔神」(1966)。 怒ると顔が変わるというアイディアはいろんなところに流用されました。 リアルタイムでは見てないんですが、子供の頃に繰り返しTVで放送していたので、…

【カメレオンマン】フェイクドキュメンタリーのお手本

ちょっと今までとは毛色の違う映画を。 ウッディ・アレンの「カメレオンマン」(製作1984/日本公開1985)。 ウッディ・アレンって大昔はちょっとバタ臭いコメディアン兼コメディ作家だったのに、「アニーホール」(1977)でアカデミー監督賞を取ってから、日…

【パラダイス・アレイ】スタローン初期の人情物。戦わないスタローンも良い?

今やアクションスターの大御所として語られるシルベスター・スタローン。 彼はチョイ役・脇役の長い下積時代を経て、「ロッキー」(1976)で一躍注目されました。 そんな彼の人情ドラマ「パラダイス・アレイ」(1978)をご存じでしょうか。 彼の半自伝とも言…

【ゴールド(1974)】ロジャー・ムーアが007に見える”パニック映画”

ロジャー・ムーアって007以外の印象って薄いんですが、結構いろんな映画に出てます。 そんな一本が「ゴールド」(1974製作/1975日本公開) 「007/死ぬのは奴らだ」(1973)の翌年に出演した映画です。 日本では「パニック映画」っていうカテゴリーで宣伝され…

【サンゲリア】イタリア製のカルトゾンビ映画と言われてるが・・・

「ゾンビ」(1979)の世界的ヒットで、ゾンビブームが起こりました。 当然、柳の下の二匹目のドジョウを狙った作品も多かったわけで、その中の一本が「サンゲリア」(1979製作/1980日本公開)。 製作はイタリア。 監督はホラーマニアの支持が熱いB級の巨匠…

【さよならジュピター】心意気は買うが、謎のゆるい展開が映画をダメに

10代に「スターウォーズ」(1977)から始まるSFブームの洗礼を受けた世代にとって、ちょっと甘酸っぱい思い出がある映画。 それが「さよならジュピター」(1984) 日本初の本格ハードSFという謳い文句で、製作段階から日本SF界のお歴々が名を連ねていました…

【ミッドナイトクロス】ジョン・トラボルタ低迷期の隠れた名作

ジョン・トラボルタって「サタデーナイト・フィーバー」(1977)と「グリース」(1978)で一躍注目されたものの、その後は急失速。 いろいろな映画にトライしたものの、タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」(1994)までパっとしませんでした。 で…

【ムーの旅】諏訪探索

えー、ムーの旅、第3弾になります。 今回は諏訪。 目的は勿論、諏訪大社。 なんてったって、日本三大奇祭に数えられる「御柱祭」の舞台ですから。 御柱祭は7年に1度。そして今年はその年なんです。 かの有名な柱(大木)を山から卸す「木落し」は終わってます…

【アニマル・ハウス】今だから分かる?スーパーダメ大学生コメディ

「アニマル・ハウス」(1978製作/1979日本公開)。 「ブルース・ブラザース」(1980)「狼男アメリカン」(1981)のジョン・ランディス監督の名を一躍有名にしたコメディ。 当時、大爆笑喜劇という触れ込みだったので、劇場まで行ったんですよ。 でも、残念…

【ムーの旅】京都探索 ②

えー、今日は意外とフツーでした。 まずは宇治の平等院へ。 キリストの墓に比べれば、かなり鉄板の観光地。 pagutaro-yokohama55.hatenablog.com なんでこんなベタな場所に行くかというと、僕にトラウマがあるからです。 小学校の時の修学旅行は京都・奈良で…

【ムーの旅】京都探索 ①

ムーの旅は続きます。 今回は京都。 「キリストの墓」のような超絶エキサイティングな場所はありませんが、数多くのパワースポットがあります。 ちなみに僕はパワースポット好きではなく、雑誌ムー好きです。 朝9時に新幹線で到着すると、京都駅近くの喫茶店…

【ジャバーウォッキー】幻の映画は幻のままで

横浜にある名画座シネマジャック&ベティのサイトを見たら、テリー・ギリアム監督の幻の単独監督デビュー作「ジャバーウォッキー」(1977製作/1980日本公開)が上映スケジュールにあるじゃないですか。 今回公開されたのは、4Kレストア版が出来たからです。 …

【ムーの旅】青森探索 ③

最終日の3日目は、意外とフツーでした。 青森は朝から土砂降り。 まずはサッカーファンなら外せない青森山田高校を車の中から見て、縄文時代の三内丸山遺跡へ。 三内丸山遺跡は当時の建物をたくさん再現してて、縄文時代の遺跡の中ではかなり大きい方じゃな…

【ムーの旅】青森探索 ②

青森探索2日目。 昨日のキリストの墓に続き、今日は最強のパワースポット(?)恐山に行ってきました。 八戸からドライブすること2時間半。 山の中、湖のほとりに恐山はありました。 ↑ 恐山の手前にあった三途の川の橋。 更に三途の川の橋の掛け代え募金の看…

【ムーの旅】青森探索 ①

就職前、最後の夏休みということで、二泊三日で青森に来ました。 青森って、見るところがいっぱいあって、なかなか迷う人も多いと思います。 が、しかし、僕は迷いませんでした。 何故なら昔から青森の最優先目的が「キリストの墓」だったからです! えっ?…

【ルパン三世 念力珍作戦】ルパン三世のエッセンスを上手に抜き出したマンガ映画

前回の「嗚呼!!花の応援団」(1976)に続いて、マンガ映画をレビューします。 それはあのルパン三世。 小栗旬さんが実写化(「ルパン三世」(2014)より40年前に実写化されてたんですね。 それが今回レビューする「ルパン三世 念力珍作戦」(1974)。 製作…

【嗚呼!!花の応援団】嗚呼!!懐かしき昭和のマンガ映画

「嗚呼!!花の応援団」と聞いて、ある一定の年代は妙な懐かしさを感じるんじゃないでしょうか。 嗚呼!! 花の応援団 (1) 作者:どおくまん,太地大介 eBookJapan Plus Amazon 思い出すのは何よりも大ヒットマンガ(1975-1979)。 あまりのヒットにプラモデ…

【ガンヘッド】観客より作り手のSF感覚が古いことを露呈したハードSF

今回レビューするのは「ガンヘッド」(1989)。 日本発の本格巨大ロボットSF、らしいです。 裏設定も含めてハードSFってことで、マニアの間ではそこそこ有名な作品。 実はこの映画、今まで見たことがないんです。 正直に言えば何となく避けていました。 見た…

【大逆転】これぞエディ・マーフィーとジョン・ランディスが作った傑作

ジョン・ランディス監督の隠れた良作「大逆転」(1983)。 面白いし、出演者もそれなりに知名度があるのに、今は埋もれてる感じ。 そんな「大逆転」を今回レビューしました。 (あらすじ) 「人間が出世するのは、生まれ持った才能か、それとも育った環境か…

【シャーキーズ・マシーン】アクション映画だと思ったら、バディムービーだった

1970~80年代、バート・レイノルズと言えば、タフガイの代名詞。どんな逆境でも余裕でギャグをかますような爽快キャラが得意で、話題作によく出ていました。 彼はちょこちょこ監督もやってるんです。 監督第3作目が今回レビューする「シャーキーズ・マシーン…

【がんばれ!ベアーズ】少年野球だけど、大人の成長談

いつの間にか世の中から消えてましたね。 家族映画っていうジャンル。 親も子も楽しめる映画。 その代表作が「がんばれ!ベアーズ」(1976)。 僕らの世代はみんなが知ってる映画でした。 数十年ぶりに楽しみたいと思います! (あらすじ) 問題児ばかり集め…

【エクスタミネーター】これはファストムービーか?無駄をそぎ落としすぎアクション映画

1980年に突如として一部の雑誌で祭り上げられたアクション映画。 それがジェームス・グリッケンハウス監督の「エクスタミネーター」(1980)。 有名な俳優も出ていないということで、21世紀には「忘れられた作品」になってしまいましたが、昭和の時代にアク…

【コンボイ】これぞ、アメリカ版トラック野郎だ!

SF映画ブームの中、公開されたトラック映画「コンボイ」(1978)。 監督はバイオレンスの美学で有名なサム・ペキンパー。 主演は当時、俳優として大人気だったクリス・クリストファーソン(本職は歌手)。 宣伝にも力が入っていて、TVでCMが頻繁に流れてまし…