カルト
「エレメント・オブ・クライム」(1984製作/1987日本公開)。 ずっとこのタイトルを忘れてました。 この映画を見たのは第二回東京ファンタスティック映画祭(1986)。 大した前情報もなく、前売りを買って見に行ったんです。 なんでこの映画を見ようと思った…
昔見た映画の中には妙に記憶に残ってるけど、勝手に「もう出会うことはないだろうなぁ」って思ってる映画があります。 多くの人が見向きもしないから、サブスクで扱われることはないだろうし、だからと言って、DVDを買うまで見たいというワケではなく、その…
最近、このブログでよく取り上げるベルナー・ヘルツォーク監督。 彼の名を日本で広めたのが「フィツカラルド」(1982製作/1983日本公開)。 ビジュアルイメージが凄いんですよ。 フィッツカラルド_船を山に引き上げるシーン もうこれを見ただけで「普通の映…
今回レビューするのは「ウィッカーマン」(1973制作/1998日本公開)。 超メジャーなカルト映画ではないけど、ホラー系カルト映画の特集で取り上げられることの多い作品。 (メジャーなカルト映画って日本語的にどうなの?) カルト映画初心者向きではなく、…
前回の「アギーレ/神の怒り」(1972)に続いてヴェルナー・ヘルツォーク監督第二弾「ノスフェラトゥ」(1979制作/1985日本公開)。 この映画も制作当時は日本未公開で、6年後にヘルツォーク監督に人気が出たお陰で公開されてます。 実は日本公開される以前か…
B級映画好きとか、カルト映画マニアを自称しているクセに、結構「抜けてる」映画が多いんですよ。 ガチのマニアの人からしたら「それを見てないなんて、全然マニアって言えないよ!」って叱られそうな映画ですね。 それが今回、人生で初めて見た「悪魔の毒…
カルト作品が常に超B・C級やエログロ、摩訶不思議なものばかりではありません。 きちんと作られ、筋立ても分かり易いのに、何故か万人受けしない映画というのがあります。 正確には「普通の人を拒否する」という表現が正しいかもしれません。 そんな文芸系カ…
80年代はホラー/スプラッター映画が流行りました。その中からカルト・シリーズが幾つも生まれ、中には今でも続いてるものもあります。 「ハロウィン」「13日の金曜日」「エルム街の悪夢」などなど。 どれもマイケル・マイヤーズだったり、ジェイソンたったり…
「カルト映画好きなら見ていて当然でしょう」 このセリフの重いこと、重いこと。 だって、カルト映画の2/3は見ていて楽しくないものなんですよ。 それを自ら進んで、人生の貴重な時間を費やすなんて、マゾなんじゃないかって思います。 さて、今回見たのは間…
ちょっとだけ見てみよう、ちょっとだけあの映画に浸かってみよう 夜中にそんな気分になる映画はザラにありません。 大好きな「ブレードランナー」(1982)や「デューン/ 砂の惑星」(1984)でも、観客として映画を見る、になってしまうんです。 その映画の世…
「プロフェシー/恐怖の予言」(1979)のレビューをした時に、「ゴジラ対ヘドラの親戚みたいなもの」っていうコメントを書きました。 そんなワケで今回レビューするのは、「ゴジラ対ヘドラ」(1971)。 何を隠そう、「ゴジラ対ヘドラ」は僕が初めて劇場で観た…
「昭和の妖しい映画目撃者」って書いてる限り、昭和のカルト映画は避けられません。 カルト映画好きにとって「避けられない映画」っていうのがあります。 今回取り上げる「ビデオドローム」(1983) は、まさにそんな一本。 僕の世代でカルト好きを自称する…
1978年に「スター・ウォーズ」(1977)が日本で1年遅れで公開されました。 (1年遅れなんて今では考えられないんですが、きっと製作当時は全く注目されてなかったんで、ヒットしないかも、と思われて配給権がすぐに買われなかったのかも) 「スター・ウォー…
昔からカルトSFとして有名な一本「地球に落ちて来た男」(1976製作/1977日本公開)。 でもB~C級ダメ映画でカルトになったのではなく、芸術的な意味でのカルト作。 SF映画好き&カルト映画好きなら、見ないワケにはいかない、ということで、大昔にビデオで見…
子供の頃、購読していた雑誌「スクリーン」には、何故か成人向け洋画を紹介するコーナーがありました。 勿論、割かれた紙面は、普通の映画より断然小さいですし、モノクロでしたが、小学生の僕には十分刺激的だったのは、言うまでもありません。 今でも目を…
観る前から身構えちゃう映画っていうのがあります。 特に10代の頃は「これはまだ僕が見ちゃいけないんじゃないか」っていう感覚の映画ってありました。 「エマニュエル夫人」(1974)みたいに最初から年齢制限で観れない映画じゃなくって、感覚的に「まだ早…
人が何と言おうと、好きで好きでたまらない映画ってありますよね? 僕にとってデビット・リンチ監督の「デューン/砂の惑星」(1984)はまさにそんな一本。 何が好きかと問われたら、全部が好き。 特にデビット・リンチワールド全開のグロさと、宮廷的豪華さ…
どうしても強烈な先行イメージが邪魔をして避けられる映画っていうのがあります。 そんな一本が「宇宙人東京に現わる」(1956)。 この映画と言えば、宇宙人「パイラ人」。 この宇宙人のお陰で、チープなSFモノじゃないの?と思われて、見ず嫌いな人も多いん…
ギャグ映画を装ったシリアスなSF。 そして最高の青春アニメにして、カルト作品。 それが「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」(1984)。 当時、熱狂的に支持されてたようですが、僕は「ふーん」という感じでした。 でも今見ると、ちょっとジーンと…
映画を見てトラウマになることがあります。 僕にとって、封切りの時に見た「イレイザーヘッド」(1977)や「ゾンビ」(1978)はそれに当たります。 今回レビューする「世にも怪奇な物語」(1968)もそんな一本。 小学校低学年の時に、祖母の家の板の間に寝転…
小学生の当時、絶対に見ることは出来ないけど、脳裏にその題名が焼き付けられた映画。 それが大島渚監督の問題作「愛のコリーダ」(1976) 実際にあった「阿部定事件」が題材の日仏合作映画。 ワイセツか芸術かでもめた映画でもあります。 監督の大島渚さん…
日本の代表的カルト映画の一つ、「爆裂都市 BURST CITY」(1982)。 日本のカルト映画ファンなら、マストアイテムの一つじゃないでしょうか。 僕も学生の時に初めて見てから、今回で三回目か四回目ですが、見る度に良さ(?)が分かってきました。 そんな伝説…
超超有名なカルト映画。 その名は「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」(1969)。 僕は、25年ぐらい前にフリーマーケットで売られていた怪しげなビデオを買って、この映画を見ました。 何故なら当時は全くソフト化されおらず、視聴不可能な封印作品と言われてた…
「昭和の妖しい映画」という看板を掲げいて、この映画を素通りすることは出来ません。 中二病の心を熱く燃やした映画。 それが「デスレース2000年」(1975製作/1977日本公開)。 70年代B級娯楽作の金字塔(?) 勿論、カルト映画です。 しかし同じカルト映画…
カルト映画として頻繁に取り上げられる日本映画の一本。 それが千葉真一さん主演の「直撃!地獄拳」(1974) 何度聞いても凄まじいタイトルです。 なかなか見る機会がなかったんですが、先日プライムセールで東映チャンネルのサブスクが2か月間だけ79円だっ…
世の中には、見終わった後に「何でこんな映画見ちゃったんだろ?」という気持ちにさせる映画があります。 それが例えばグロかった、とか、コメディなのに笑えなかったとか、話が訳わならないとか、いろいろ理由はあります。 その中で最悪なのは・・・ これっ…
男の子にとって、SFってメカですよね? かっこいい乗り物は無条件で憧れます。 だから昔のSF映画って、宣伝でそういうメカを全面に押し出してくるわけですよ。 日本独自のカッコいいイラストや、やっぱり日本オリジナルの内部構造解説とか出したり、カッコよ…
「サスペリア」(1977)のダリオ・アルジェント監督のサスペンス映画「サスペリアPART2」(1975) 「ダリオ・アルジェント監督の最高傑作」と評する人もいるほどの作品です。 初公開時に劇場で見た時は、残酷シーンばっかり記憶に残って肝心な話がさっぱり残…
70年代って、B級ホラーの邦題によく「悪魔」っていう冠詞をつけていた気がします。 「悪魔のシスター」(1973)、「悪魔の赤ちゃん」(1974)、「悪魔のいけにえ」(1974)「悪魔の沼」(1977)「悪魔の棲む家」(1979)などなど。どれも原題に「悪魔」なん…
「決して一人では見ないで下さい」 公開当時、このキャッチコビーがめちゃめちゃ流行りました。 当時の怪物番組「8時だよ、全員集合!」でもパロディにされてたぐらいです。 (確か、志村さんか加藤さんがいかりや長介さんの顔を指差して、「決して一人では見…