カルト
僕の敬愛する監督、デヴィッド・クローネンバーグの出世作「スキャナーズ」(1981)。 彼はこの後、「ザ・フライ」(1986)を作ったりしますが、僕的には「ヴィデオドローム」(1983)や「裸のランチ」(1991)の不可解ぶりが好きてした。 今では作家性の高…
一応、未来世界を描いているのでSF映画ですが、映画マニアの分類は「カルト映画」。 それが「未来惑星ザルドス」(1974)。 SF映画・カルト映画マニアの間では超有名作ですが、僕がこの映画を初めて見たのは、実は一年前でした。 SF映画ファンを自認してるく…
「戦場のメリークリスマス」(1983) 監督は大島渚さん。 海外での評価が高く、当時は「愛のコリーダ」(1976)でスキャンダラスなイメージがある監督でした。 主演も坂本龍一さん(当時YMO)とデヴィッド・ボウイということでも話題性は十分。 今でもテーマ…
「悪魔のいけにえ」(1974)で、従来にないソリッド且つ直線的な残酷描写で、一躍有名になったトビー・フーバー監督。 彼が「悪魔のいけにえ」の次に撮ったのが、今回レビューする「悪魔の沼」(1977)。 ま、タイトルから分かる通り、これもホラー系映画で…
「ハロウィン」(1978製作/1979日本公開) ジョン・カーペンター監督の出世作。 ジョン・カーペンター好きを自認してるのに、実はこの映画もキチンと正座して最初から最後まで全編通して見たことがありませんでした。 エセファンですね。 ごめんなさい。 今…
昔から気になってた「欲望」(1967)が、PRIME VIDEOで100円レンタルになってたので、見てみました。 監督が三大映画祭全てで受賞している名監督ミケランジェロ・アントニオーニってことで、ちょっと小難しいかな?と警戒してるところもありました。 (あらす…
ネタとして有名な80年代のホラー映画って、何度もテレビで片手間に見てたりするんで、なんとなく見た気になってるものも多いんです。 よく考えたら、最初から最後までちゃんと通して見たことがなかったりします。 かの有名な「エルム街の悪夢」(1984製作/198…
「ゾンビ」(1979)の世界的ヒットで、ゾンビブームが起こりました。 当然、柳の下の二匹目のドジョウを狙った作品も多かったわけで、その中の一本が「サンゲリア」(1979製作/1980日本公開)。 製作はイタリア。 監督はホラーマニアの支持が熱いB級の巨匠…
えー、ムーの旅、第3弾になります。 今回は諏訪。 目的は勿論、諏訪大社。 なんてったって、日本三大奇祭に数えられる「御柱祭」の舞台ですから。 御柱祭は7年に1度。そして今年はその年なんです。 かの有名な柱(大木)を山から卸す「木落し」は終わってます…
横浜にある名画座シネマジャック&ベティのサイトを見たら、テリー・ギリアム監督の幻の単独監督デビュー作「ジャバーウォッキー」(1977製作/1980日本公開)が上映スケジュールにあるじゃないですか。 今回公開されたのは、4Kレストア版が出来たからです。 …
最終日の3日目は、意外とフツーでした。 青森は朝から土砂降り。 まずはサッカーファンなら外せない青森山田高校を車の中から見て、縄文時代の三内丸山遺跡へ。 三内丸山遺跡は当時の建物をたくさん再現してて、縄文時代の遺跡の中ではかなり大きい方じゃな…
青森探索2日目。 昨日のキリストの墓に続き、今日は最強のパワースポット(?)恐山に行ってきました。 八戸からドライブすること2時間半。 山の中、湖のほとりに恐山はありました。 ↑ 恐山の手前にあった三途の川の橋。 更に三途の川の橋の掛け代え募金の看…
就職前、最後の夏休みということで、二泊三日で青森に来ました。 青森って、見るところがいっぱいあって、なかなか迷う人も多いと思います。 が、しかし、僕は迷いませんでした。 何故なら昔から青森の最優先目的が「キリストの墓」だったからです! えっ?…
前回の「嗚呼!!花の応援団」(1976)に続いて、マンガ映画をレビューします。 それはあのルパン三世。 小栗旬さんが実写化(「ルパン三世」(2014)より40年前に実写化されてたんですね。 それが今回レビューする「ルパン三世 念力珍作戦」(1974)。 製作…
「嗚呼!!花の応援団」と聞いて、ある一定の年代は妙な懐かしさを感じるんじゃないでしょうか。 嗚呼!! 花の応援団 (1) 作者:どおくまん,太地大介 eBookJapan Plus Amazon 思い出すのは何よりも大ヒットマンガ(1975-1979)。 あまりのヒットにプラモデ…
1980年に突如として一部の雑誌で祭り上げられたアクション映画。 それがジェームス・グリッケンハウス監督の「エクスタミネーター」(1980)。 有名な俳優も出ていないということで、21世紀には「忘れられた作品」になってしまいましたが、昭和の時代にアク…
80年代からカルト映画好きのマストアイテムと呼ばれている奇作。 変態家族が変態ぶりを競うという、おかしな内容。 そして絶対的な存在感を放つ主演女優(?) その映画こそカルトの金字塔「ピンク・フラミンゴ」(1972製作/1986日本公開)。 遂にその映画に…
えー、昭和のカルト映画を語る上で、ヲタクな人たちが「外せない」作品ってあるんですよ。 例えば、僕が溺愛する「ロッキーホラーショー」「ファントム・オブ・パラダイス」「デスレース2000年」もその類です。 そんな昭和カルトの「外せない」作品の中には…
80年代の妖しい映画と言えばジョン・カーペンター。 このブログでは初監督作品「ダークスター」と製作総指揮をした「フィラデルフィア・エクスペリメント」を取り上げました。 pagutaro-yokohama55.hatenablog.com pagutaro-yokohama55.hatenablog.com しか…
「カリギュラ」(1980) 僕と同世代(50代)の人には、「エマニュエル夫人」(1974)と共にタイトルだけが頭にこびりついてる映画ではないでしょうか。 ローマの残虐王カリギュラを描いた映画。 出演者も有名俳優が揃い、有名脚本家がシナリオを書いてます。…
【東京湾炎上】の時に、ちょこっと題名を出した【ブルークリスマス】(1978)。 侵略物のSF映画ですが、特撮らしい特撮は一切出てきません。 でもれっきとしたSF映画です。 そして政治スリラーでもあります。 (あらすじ) 世界各地でUFOが出現し、目撃者の…
「スペースバンパイア」(1985) 名前が安易ですよね。中学生でも分かる簡単な単語をつなげただけの、B級映画臭がプンプンするタイトル。 原題は「Lifeforce」なので、日本で付けられたタイトルです。 ややこしいのは、原作の本のタイトルが「the Space Vamp…
今回取り上げるのは「フレッシュゴードン」(1974製作/1978日本公開)。 <レ>の方です。 1980年制作の<ラ>の方もカルトですが、今回はよりカルトな<レ>。 いずれ<ラ>の方も取り上げますので、そちらのファンはしばしお待ちを。 (あらすじ) 惑星ポ…
今回、皆様にご紹介するのは「フィラデルフィア・エクスペリメント」(1984)。 有名な都市伝説「フィラデルフィア計画」を元にしたSF映画です。 公開当時はその都市伝説を「ジョン・カーペンターが映画化!」という触れ込みでした。 (あらすじ) 第二次世…
今回はCG映画の先駆けと言われる「トロン」(1982) 「コンピュータ映像を全面採用したSF冒険映画」 みたいな売り込みだったと記憶しています。 が、映画館から出た時は、「うーん」という感じ。 点数でいうなら65点。 良くないような、でも悪いというほどで…
今回思い出を語るのは「ピラニア2/殺人魚フライングキラー」(1981製作/1982日本公開)です。 「グレムリン」のジョー・ダンテ監督のデビュー作「ピラニア」の続編です。 「ピラニア」は「JAWS」のヒットにあやかって量産された動物パニック物の一つ。 本家…
今回は超カルト映画「ホーリーマウンテン」(1973製作/日本未公開) この映画を知ったのは、昭和も終わりでした。 キッカケは中学生の頃に、映画マニア雑誌で「日本未公開のエル・トポ(71年)っていうトンデモない映画があるらしい」というのを知ったことで…
経験則として、トンデモ映画が一番発生し易いのはSF映画である。 それは中学生レベルの脳みそが最も思いつく、(自分たちだけが)心躍るストーリーを思いつく主なジャンルがSFだからではないだろうか。 そんなわけで今回、思い出すのは「メガフォース」(198…
僕が最も敬愛する監督、デビッド・リンチ。 彼のデビュー作は「イレイザーヘッド」(1977製作/1981日本公開)という、とっても奇妙な映画です。 イレイザーヘッド 初公開時パンフレット表紙 (あらすじ) うらぶれた工場地帯に住む行員ヘンリーが恋人の家に…
前回は学生映画みたいな「アタック・オブ・ザ・キラートマト」のことを書きましたが、今回は本当の学生映画「ダークスター」(1974製作/1981日本公開?)です。 (あらすじ) 宇宙の彼方で、人類進出の邪魔となる惑星を破壊する任務を負って航行する宇宙船ダ…