パグ太郎の<昭和の妖しい映画目撃者>

昭和の映画目撃談&時々その他いろいろ

80年代-洋画

【ドリームチャイルド】ファンタジーの顔をしたロリコンオヤジの純愛映画?

酷い中耳炎をやってしまい、更新が全然できませんでした。 すみません。 さて、子供の頃の印象と、大人になってから改めて見ると印象が違うってこと、ありますよね。 勿論、「昔は面白くないと思ったけど、今見ると面白かった」っていうのは、このブログで書…

【ロボコップ】ブラックユーモア全開のアメリカ製ロボット刑事

「ロボコップ」(1987制作/1988日本公開)。 とっても位置付けに難しい映画です。 マニアックな映画というほどマイナーではなく、むしろみんなが知ってる映画。 でも同じ頃のSF映画「ブレードランナー」(1982)のような名作とか、完成度の高い作品という評…

【ゴーストバスターズ】初公開時の時のガッカリは何だったんだろう?テンポよくコンパクトにまとめられたコメディ

封切時に見た時は、かなりガッカリした映画として記憶されてる「ゴーストバスターズ」(1984) 1985年の正月映画はこの映画と、「グレムリン」(1984)と「ゴジラ」(1984)というSF/ファンタジー映画が目玉でした。 当時購読していたSF雑誌スターログでも、こ…

【プリンス/パープル・レイン】プリンスの最高傑作を堪能するための最高の舞台

僕らの世代でプリンスの音楽を耳にしなかった人はいないんじゃないんでしょうか。 そんな彼の大ヒット作で、且つ代表作は「パープル・レイン」(1984/全米1位)。 このアルバムは彼が主演した半自伝映画「プリンス/パープル・レイン」(1984製作/1985日本公…

【エディ&ザ・クルーザーズ】バンドを描いた音楽映画かと思ったら、ミステリーだった

元々、音楽映画というジャンルが好きです。 ミュージカルではなく、音楽映画。 要はバンドやレコード店が舞台になってるような映画です。 「ボヘミアン・ラプソディ」(2018)や「ドアーズ」(1991)といったミュージシャン実録物(「スパイナルタップ」(19…

【コードネームはファルコン】”これはアメリカじゃない”という言葉が重く響く社会派ドラマ

「普通の人々」(1980)でアカデミー助演賞を取り、当時勢いのあったティモシー・ハットンと、俳優として上り調子になってきたショーン・ペンの共演作。 実話に基づいた社会派ドラマ「コードネームはファルコン」(1985)。 これも初めて見たのは映画公開か…

【デモンズ】スカスカのゾンビ映画(本当はゾンビ映画じゃないけど)

世の中には、見終わった後に「何でこんな映画見ちゃったんだろ?」という気持ちにさせる映画があります。 それが例えばグロかった、とか、コメディなのに笑えなかったとか、話が訳わならないとか、いろいろ理由はあります。 その中で最悪なのは・・・ これっ…

【フライトナイト】青春コメディか?それとも吸血鬼ホラーか?いやこれは<ラーメン・チャーハン定食>だ!

ホラー映画が流行った80年代、ガチで怖がらせるホラーじゃなくて、「バタリアン」(1985)みたいに笑えるホラーや家族で楽しめるホラーなんていうのも出てきました。 今回レビューする「フライトナイト」(1985)はそんな一本。 青春ドラマ風の吸血鬼モノ。 …

【バイオレント・サタデー】昔よりは理解したけど、やっぱり???となるペキンパーの遺作

サム・ペキンパー監督の遺作「バイオレント・サタデー」(1983制作/1984日本公開) 初公開時は、柳ヶ瀬のロイヤル劇場で見たと思うんだけど、併映が何だったかまで覚えてません。 とにかく話がチンプンカンプン。 スパイ物っぽいんだけど、さっぱり分かりま…

【ラビリンス/魔王の迷宮】ゲストスターを迎えたマッペットショーTVスペシャル

何度も書いてますけど、僕はデヴィッド・ボウイが好きなんですね。 だから、彼の映画もチェックしてます。 彼が出ている映画って、純粋な娯楽作よりも、ちょっと文芸作っぽさがあるものが多い気がします。「地球に落ちてきた男」(1976)とか「ジャスト・ア…

【スペース・パイレーツ】お気楽極楽なB級SF映画

「スターウォーズ」(1977)から始まるSFブームの中でいくつか生まれたSFパロディの一つが「スペース・パイレーツ」(1984) 劇場では見てなくて、30年ぐらい前にレンタルビデオで借りて見たような気がします。 何故かお色気SF(?)「スタークラッシュ」(1…

【パラダイス・アーミー】意外と楽しめた普通のコメディ映画

「ゴーストバスターズ」(1984)のメンバーが、その3年前に作った軍隊コメディ「パラダイス・アーミー」(1981製作/1982日本公開)。 初公開時に劇場(柳ヶ瀬の自由劇場?)で見たんだけど、全く記憶がない一本です。 ちなみに同時上映は当時飛ぶ鳥を落とす…

【処刑ライダー】予想したことがそのまま起こる80年代MTV復讐劇

きっとこうなるだろうなぁ、という展開がそのまま起こる映画、「処刑ライダー」(1986製作/1987日本公開)。 名前はオドロオドロしいですが、結構軽い映画です。 劇場公開前のプレビュー上映で見たんですが、その時の印象は・・・ 「箸にも棒にもかからない…

【モンティ・パイソン 人生狂想曲(吹替版)】 広川太一郎さんのベテラン芸を見よ!(聞け?)

モンティ・パイソンと言えば、やっぱり吹替版!って言う話は、以前「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」(1975)で書きました。 pagutaro-yokohama55.hatenablog.com そしてモンティ・パイソンの吹替版と言えば、勿論昭和のTVバージョン。 と…

【デストラップ 死の罠】面白いけど、竜頭蛇尾

登場人物の少ない密室ミステリーって、面白いですよね。 登場人物が少ない分、それぞれのキャラがはっきり分かるし、人間関係の描き方も濃密になります。 そんな期待をしちゃうのが「デストラップ 死の罠」(1982年製作/1983年公開)。 有名舞台の映画化だそ…

【トワイライトゾーン/超次元の体験】当時の人気監督たちが個性を出したオムニバス

「トワイライトゾーン/超次元の体験」(1983製作/1984日本公開)はスピルバーグ製作・監督という売り込みで大々的に宣伝されました。 実際はスピルバーグ監督を含む、当時の人気監督4人のオムニバス映画。 元ネタは1950年代の超有名テレビドラマ「トワイラ…

【ミスタ-・アーサー】酔っ払いのおとぎ話???

主題歌ぎ大ヒットした、80年代を代表するコメディ映画「ミスター・アーサー」(1981)。 2011年にリメイクもされました。(日本未公開ですが) 当時、劇場で見たんですが、そこそこ面白かった印象があります。 主演は僕が好きなダドリー・ムーア。 共演はミ…

【デッドフォール】腑に落ちないバディもの

シルベスター・スタローンって、時々、イメージチェンジを狙うフシがありました。 ただの人の良いタフガイから、ちょっとお笑いが入ってたり、インテリだったり、SFだったり。 刑事・警察ものだけでも、「ナイトホークス」(1981)の変装が得意な捜査官、「…

【ハロウィンⅢ】これを「ハロウィン」シリーズと呼んでいいのか?

ハロウィンシリーズ第三弾「ハロウィンⅢ」(1982)。 これも我が家のホームドクターが貸してくれたブルーレイで見ました。 ちなみにこの映画は日本未公開。 この次の「ハロウィン4ブギーマンの復活」(1988)、「ハロウィン5 ブギーマンの逆襲」(1989)、…

【ブロブ/宇宙からの不明物体】怪物キャーキャー映画だと思ったら、意外に練られてた話だった

落下した物体から出てきた人食いアメーバーが小さな町を襲う。 それが「ブロブ/宇宙からの不明物体」(1988製作/1989日本公開) プロットとしては「トレマーズ」(1990)に似てますね。 どう考えてもB級映画の匂いしかしないプロット。 B級映画の典型的なキ…

【白いドレスの女】ダメ男の裏取扱説明書

オープニングのラッドカンパニーのロゴが懐かしいです。 そんな懐かしいロゴから始まる「白いドレスの女」(1981製作/1982日本公開)。 監督のローレンス・カスダンが「スターウォーズ・帝国の逆襲」(1980)や「レイダース・失われた聖櫃」(1981)の脚本家…

【ハロウィンⅡ / ブギーマン (1981)】殺人鬼は走らない

以前、オリジナル版の「ハロウィン(1978)」(1978)を貸してくれた我が家のホームドクターが一緒に貸してくれたのが、正統な続編「ハロウィンⅡ(オリジナル版)」(1981製作/1982日本公開)。 pagutaro-yokohama55.hatenablog.com 劇場公開時のタイトルは何…

【スクープ・悪意の不在】現代でも通じる報道の在り方を問う娯楽作

僕が子供の頃はポール・ニューマンは大スターでしたが、僕が中学生を過ぎる頃には出演作も少なめになってきて、やや外れの映画が多くなってきた時期だったように思えます。 そんな時期に見たのが「スクープ・悪意の不在」(1981製作/1982日本公開)。 実は、…

【勝利への脱出】サッカーヲタクになった今なら楽しめる佳作

あの時、つまらなっかた映画は本当につまらない映画なのか?を検証するシリーズはまだまだ続きます。 今回はシルベスター・スタローンとマイケル・ケイン主演の戦争映画「勝利への脱出」(1981)。 これも今回PRIME VIDEOの100円セールでポチるまで、「気が…

【ホリデーロード4000キロ】ドタバタ過ぎて、今一つ面白くないコメディ

「アニマルハウス」(1978)を作ったアメリカのユーモア雑誌ナショナルランプーンの劇場映画第二弾「ホリデーロード4000キロ」(1983製作/1984日本公開) 公開当時、かなり期待してました。 アメリカでも大ヒットしたって話だったし。 だけど実際見たら、面…

【銀河伝説クルール】お子様向けファンタジー

SFブーム中に公開された映画の一本「銀河伝説クルール」(1983製作/1984日本公開) よくあるB級娯楽映画の一本。 プライムビデオの100円セールで見かけるまで、その存在をすっかり忘れてました。 遠い記憶を辿ると、手裏剣みたい武器を持った主人公のイメージ…

【フルメタル・ジャケット】キューブリックのベトナム戦争

映像作家として映画史に名前を刻まれてるスタンリー・キューブリック監督の戦争映画「フルメタル・ジャケット」(1987製作/1988日本公開)。 僕が初めてリアルタイムで見れたキューブリック映画です。 そして見た時は半分満足、半分不満でした。 今回見直し…

【スキャナーズ】超能力者同士はこうじゃなきゃ+西柳ヶ瀬の思い出

僕の敬愛する監督、デヴィッド・クローネンバーグの出世作「スキャナーズ」(1981)。 彼はこの後、「ザ・フライ」(1986)を作ったりしますが、僕的には「ヴィデオドローム」(1983)や「裸のランチ」(1991)の不可解ぶりが好きてした。 今では作家性の高…

【エレファント・マン】「イレイザーヘッド」の格調高き弟

僕の敬愛するデヴィッド・リンチ監督のメジャー一作目「エレファント・マン」(1980製作/1981日本公開)。 公開された当時は、映画史に残る文芸作のような売り込みでした。 確かにアカデミー賞候補にもなってたし。(8部門ノミネート。受賞なし) でも、今で…

【類猿人ターザン(1981)】記憶に間違いなかった?!超凡作

子供の頃に見た映画の大半は、おおまかな印象と、どうでもいいシーンぐらいしか覚えてないです。 最近は、そのおおまかな印象が間違っているんじゃないかって思ってます。 特に「面白くない」っていう印象を持った映画は、「実は子供だったから、面白さが分…